歩幅は無理やり広げない 踵から着地しようとしない
こんにちはスタッフの上川です。
ブログでは何度も申し上げていることですが
最近またTV放送の影響で
「歩幅を広げて」「かかとから着地」の
意味を間違って認識してしまった方々のお話しを
耳にしましたので
改めてこの内容についてお話ししようと思います。
大前提として
「歩幅が広がり、かかとから着地していること」自体は歩行にとって
良いことです。
しかし、”意識”として
「歩幅を広げよう・かかとから着地しよう」は
全く話が別なんです。
もともとの身体の使い方が相当に良い人でなければ
間違った歩き方を招く”意識”の仕方になってしまいます。
歩行のキーは上半身
これはヘルボのブログでも以前紹介させていただきました。
膝や腰を痛めにくい歩き方というのは
太ももの裏側の筋肉”ハムストリングス”が
良好に働いている必要があります。
太ももの前の筋肉である大腿四頭筋ばかり
働いていると、膝や腰を痛めやすくなります。
そして
ハムストリングスが働くためには
上半身が地面に対して垂直に近い良い姿勢である必要があります。
前かがみになっていると
ハムストリングスの働きである
股関節の伸展→脚が身体の軸より後ろ方向に動くこと
という働きが起きません。
太もも(赤色)が身体の軸(黄色)より後ろに下がる動き→股関節伸展
前かがみだと太ももは身体の軸より前か一直線程度になる
なので、
脚の筋肉どうこうを考えて歩くのではなく
まずは上半身の姿勢が維持できているかが
歩き方の意識のポイントになります
姿勢の維持は目線に依存する
姿勢というものは目線の方向にとても影響を受けます。
上を見ようとすれば頸椎は反りますし
下を見ようとすれば頸椎は曲がります。
そして頸椎は背骨のことですから
背骨全体の状態にも強く影響してしまいます。
つまり
「下を向いて歩けば猫背で歩くことになる」
単純な話です。
意識は目線をコントロールする
さてここでようやく最初の話に戻ります。
歩幅を広げよう・かかとから着地しよう
こう強く思って歩くと人はどこを向いて歩くでしょうか
多くの方が下を向きます。
室内のウォーキングレッスンでは安全かつ
鏡に映る自分が見えるので前を向いていても
外に出れば足元が気になりますし
鏡がないので自分の状態が気になって仕方がありません。
多くの人は自身の視界に自身の身体が入っていないことに
慣れていません。
見えている=安心です
そうして下を向いて歩幅を広げようとしたり
踵から着地しようとすると
ブレーキの筋肉であり膝痛や腰痛を引き起こす
大腿四頭筋ばかりが働いてしまう歩き方になります。
こうして脚のことばかり意識しすぎた結果
結局”悪い歩き方”になってしまうのです。
まとめ
歩幅がやや広く
結果としてかかとから着地している歩き方は
良い歩き方です。
しかしそれはまず
上半身の姿勢・目線・腕の振りなどを意識した歩き方の”結果”
そうあるべきだということをご理解ください。
現在歩き方が悪い人が最初に意識すべきは
そして
一番多くの間違いは
歩幅が広がる方向は
前ではなく後ろであるということ。
ポイントはハムストリングス
このあたりはまた改めてブログにしたいと思います。
スタッフ
上川
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